前の記事では、ベトナム人富裕層の中にもいくつかの種類に分類されるという事を説明しました。

① 政府高官・軍の幹部・高い立場の人。

② 大企業の会社役員

③ 自分のビジネスを成功させている人

④ 不動産収入で稼いでいる人

⑤ 海外にいる親族などからの仕送りで潤っている人

⑥ その他

では、それぞれのタイプについて、もう少し細かく解説し、どうすればそれぞれのタイプの富裕層にアプローチ出来るのか考えていきます。


政府高官・軍関係者など、立場の高い人ってどんな人?

ベトナムは、言わずと知れた社会主義国であり、共産党と軍関係者が国内で大きな力を持っています。 主要なサービスを行う企業も、基本的には国営化されており、政府が経済を動かす面で主要な役割を担っています。それで、ベトナム国内の大企業の多くも政府のお膝元に置かれており、政府関係者が出資してビジネスを拡大しているケースが少なくありません。

立場の高い人を味方にするメリットとは?

経済的な力を持つ政府関係者と親しくなる事で、ビジネスパートナーを紹介してもらったり、他の有力者に紹介してもらえるなど、自分のビジネスを有利に運んでもらえる可能性があります。

例えば、高級レストランなどを経営しておられる方の場合、このタイプの方たちにファンになってもらえるなら、高単価なサービスをリピート利用してもらったり、接待時に利用してもらったり、他の人に紹介してもらうなどして、いわゆるスーパー富裕層の中でシェアを拡大していく事が出来るようになります。

余談ですが、ベトナムのいわゆるスーパー富裕層の中には、一見すると富裕層っぽく見えない人も沢山います。 街で見かけるような、普通のサンダル姿のおじさんだったり、普通のおばさんなのですが、実は凄いお金を持っているという感じです。「どうやってお金を使えば良いのか分からない・・・」そんな贅沢な悩みを持っている人もいるようです。「お金を楽しく使う方法について提案してあげる」というのも、スーパー富裕層を相手にした効果的なマーケティング方法です。

では、そのような富裕層をターゲットにするには、どんな方法があるのでしょうか?

やはり、何と言っても人と人との繋がりが重要なキーワードとなります。 単なるビジネスライクな接触というよりも、共に食事をするなど、個々の関係を強めるようなアクションが必要になる場合があります。

また、相手にとって「この人と良い関係になれば、自分にとってもメリットがある」と思ってもらえるような社会的立場やコミュニケーション能力が必要です。

特に、このグループの人々の間ではステータスを重視する人が多いので、そこを十分に満たしてあげるようなビジネスを提供する必要があります。 一方、特定の人に依存するというのは、メリットだけでなくデメリットも存在します。

ベトナム人高官に依存するデメリット

当然の事ながら、相手に興味を持ってもらえるビジネス内容でなければ、相手にさえしてもらえません。

また、ベトナム人全般に言える事ですが、物事に対して熱くなるのも冷めるのも早い、それがベトナム人の気質で、「当初はとても優遇してくれていたのに、徐々に飽きられて最終的には完全にほったらかしにされる」といったケースも少なくありません。

また、あまり多くは語りませんが、場合によっては結構グレー(もしくは完全に黒)な要求をしてこられる危険性もあります。 そのリスクも十分考えておかなければなりません。

まとめ

政府高官や軍関係者など、立場の高い人と繋がることは、ベトナム国内でビジネスを拡大する上では非常に役に立つ場合が多いです。しかしながら、良い関係を築き維持するのは簡単な事ではなく、特に日本とベトナムという違う文化の中でやろうとするのには、本当に大きな努力が必要になってきます。

すでに、日本で名の知れた大企業であったり、巨額な資本のある企業の場合、相手にしてもらえる可能性がありますが、無名だったり力のあまりない人の場合は、完全にパワーバランスがおかしくなる事があります。

次の記事では ②大企業の役員たち について解説してゆきたいと思います。

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